【MOVIE】Ghost Tripic ゴースト・トロピック ※Spoiler alert!

映画

ゴースト・トロピック

2019年(ベルギー)

監督:バス・ドゥヴォス

出演:サーディア・ベンダイブ  マイケ・ネーヴィレ  ノーラ・ダリ

Story

現代ヨーロッパの縮図とも言える大都市ブリュッセル。
終電車を逃した掃除婦が帰宅するまでを描いた、小さな小さな一夜の旅路。カンヌがベルギーの新鋭バス・ドゥヴォス監督を発見した記念碑的作品。
掃除婦のハディージャは、長い一日の仕事終わりに最終電車で眠りに落ちてしまう。
終点で目覚めた彼女は、家へ帰る手段を探すも、もはや徒歩でしか帰れないことを知る。
寒風吹きすさぶ街を彷徨い始めた彼女だったが、予期せぬ人々との出会いを通じ、その小さな旅路は遠回りをはじめ――。
現代ヨーロッパの縮図とも言えるブリュッセルを舞台に、真夜中の一期一会がもたらす温もりが優しく心をつつむ、奇跡の長編3作目。

上記、オフィシャルサイトより引用

オープニングから長いワンカットで、しばらく暗めの部屋がうつる。
こりゃ寝不足だときっついかも・・ってのが最初の印象
そして仕事仲間たちの仕事後のひとときだろうか。
みなで楽しく笑いながら会話しているシーン。
これから起こることとの対比がすごい。

電車は終点(だと思う)でもうないし、歩いて帰るってのがもうほんとわかる。
お金ないときは、やっぱ歩くし。
最終電車の乗り合わせが間に合わず、家まで何時間もかけて歩くとか良くあったな〜
今は絶対ムリやけど。
そん時は、飲んでたせいもあったけど、昼間の景色とぜんぜん違うな〜(当たり前やけど)と
ふらふらしながら、ゆっくり帰ったのを思い出す。
もちろん映画と違って(当たり前)なんにも起こらんかったけど。

主人公のハディーシャもひたすら淡々と歩くシーンが多く、当たり前やけど、全体的に画面も暗め。
最初顔のアップが写ってだんだん画面が引いていくシーンがいくつもあるのは、何か意味があるのやろうか。

途中でこの人やばいんちゃうか?と通報したホームレスの人が気になって、病院に寄り道し、亡くなっていたことを知るが、ホームレスのおっちゃんがおそらく飼っていた犬が、病院に連れて行けず、そのまま柱に繋がれていたのだが、それが外れて、ハディーシャが、”よかった”というシーンがあるんよね。
ここで、ひょっとして、この主人公、すでに亡くなってる?まさかこの主人公、すでにゴーストだったりする?とへんな疑惑がw
そして夢オチだったらどうしようと勝手にヤキモキしておりました。

話が進むにつれ、その疑惑も消え、途中で娘を見かけてこっそりあとつけて、こりゃどのあたりで娘に、留守電に乗り過ごしたメッセージ入れたのに、なんででらんのや!と怒るような展開もなく。
途中で、あとをつけることをやめて、そのまま帰るというのも意外な展開やった。

映画だから、ってのもあるのかもだけど、深夜におばちゃんが一人で誰もいない街中を歩くって、よく暴漢に金だせや〜と襲われなかったなと心配してったのもあり、ほんと無事にうちに帰れてよかった。
そして、朝、再び起きて仕事に出かけ、今度はまた部屋がしばらく映るが、今度は暗い部屋から明るくなるまで特にセリフもなく部屋が明るくなるまでしばらくシーンが続く。
そして唐突に、娘がどこぞの明るいリゾート地でかけていくところで終わる。

ゴースト、ってのは深夜に歩いて帰る人の例えで、トロピックは、最初に主人公のおばちゃんが、電車に乗る前に見つめてた南国のポスターと何か対比させてたんやろか。
と疑問だらけではあったけど、それでもまた明日は普通にくる、んよね。
ベルギーは移民がかなり多いと聞くけど、移民の中でも二世、三世でまただいぶ事情も変わってくるみたい。
主人公のおばちゃんはムスリムの女性って感じの出で立ちだけど、娘さんは現代っ子って感じだったし。
ベルギーという国についてもっと知ってたら、いろいろ考えさせれるような内容やったのかもしれん。

人生ってそこまで派手じゃないけど、ちょっとした出会いも素敵かも、って話にしておこう。

 

 

 

 

 

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